韓国自動車メーカーの国内生産量が次第に減少している。国内工場の生産性の低下と労使対立による増産の支障が原因とみられる。15日、現代自動車によると、国内工場の生産量は2013年に185万2456台と、前年比5万台ほど減少した。
国内工場の生産量の減少の背景には、海外に比べて著しく低い生産性が原因として挙げられる。自動車1台を生産する台投入時間(HPV)は、現代車蔚山工場の場合、昨年末で1台あたり28.4時間に及ぶ一方、現代車のアメリカアラバマ工場の場合は、14.4時間に過ぎない。現代車の他の海外工場である中国北京(17.8時間)、インド(19.5時間)、ロシア(16.9時間)工場も韓国の工場に比べて高い生産性を誇る。
韓国内の生産台数の増大の為には、設備の増設が急務な状況である。しかし、労組のために容易ではない。ルノーサムスンも、当初8月から釜山工場で年間8万台規模で生産し、北米地域に輸出する予定だったが、賃金団体交渉が難航を見せ生産に支障をきたしている。結局のところ、国内より生産性の高い海外の工場に集中するしかない状況である。
韓国内自動車メーカーの関係者は「海外工場の柔軟性を前面に出して競争力を高めていく一方、国内の工場は柔軟性が硬直して競争力を失っており、国内の自動車メーカーの海外離脱現象は加速されるだろう」と展望した。
【記事】
http://biz.heraldcorp.com/view.php?ud=20140915000515