抜粋:【コラム】現代重工業の危機、破局は避けねばならぬ
世界最高の造船所であり同時に韓国造船業の長兄格の現代重工業が創業以来最大の危機を迎えた。第2四半期に1兆2千37億ウォンの営業損失を出したのに続き、第3四半期にも1兆9千346億ウォンの営業損失を出し、最大損失を記録している中、労働組合は27日午後、賃上げを要求し、4時間の部分ストライキに入った。泣きっ面にハチで内外に押し寄せてきた困難を現代重工業がどのように対処するか、全国民が見守っている。
今年に入って第3四半期までの現代重工業の営業損失は、3兆ウォンを超える。これは1973年の創業以来最大である。現代重工業は、中国の追撃と日本の牽制で船舶受注が難しくなると、経験とノウハウが不足している海洋プラント事業などの非造船分野に力を入れたが、大きな損をした。信用格付けが相次いで下落した中、現金が不足して保有資産を売却しなければならないほど、状況は深刻なのである。それでも労使は、賃金と団体交渉で妥協点を見つけられず、正面から衝突した。
労組は19年間、無争議で賃金団体協議を妥結してきたのに、賃金と福祉部門の改善が大きくないので強硬闘争が避けられないという立場である。一部の労働者は、頻繁にストライキをする現代自動車に比べて、待遇が良くないと不満をもらすこともあるという。すべて一理あるのだけれど、世界市場の現代重工業の境遇を考慮していないように思えて残念である。現代重工業労組は、中国の造船所の労働者の賃金はもちろん、中国と韓国の挑戦の中で、よく持ちこたえている日本の造船所労働者の技術力と労働生産性も覗いて見なければならない。
現代重工業の危機は、韓国造船業の危機であり、韓国製造業の危機でもある。この危機をどのように克服するかによって、韓国製造業の未来が交錯することができるとも言える。現代重工業の労使は、国の経済まで考えて大局的な観点から遠く眺めて、賢明な選択をしなければならない。
韓国の製造業は、より強くなければならない。いくらでも強くなることができるのだ。韓国よりも先に、高賃金、高齢化社会に入った日本の製造業がまだ健在なのに、韓国の製造業が先に危機に瀕している理由は何なのか、よく見なければならないだろう。
【参考記事】現代重工業、27日午後1時スト突入〜会社側「ストに参加するな」
http://gaishin.seesaa.net/article/409647796.html【記事】
http://www.yonhapnews.co.kr/economy/2014/11/27/0301000000AKR20141127107100022.HTML
posted by クライバー at 07:38|
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