会社員の黄さん(32)は先日、日本の購入代行サイトを通じて両親にマッサージチェアを340万ウォンで購入した。昨年末までは同じ製品が360万ウォン以上していたが、価格が20万ウォンほど下落した。黄さんは「日本製品の価格がとても安くなったというので、日本へのショッピング・観光旅行も考えましたが、旅行ではなく、海外からの直接購入で、価格が安い日本製品を買っている」と述べた。
円安が続き、韓国内の消費トレンドも変わってきている。日本に旅行し、現地でショッピングしたり、国内から海外直接購入サイトを通じて日本製品を安価に購入する消費者が増えているのである。海外直接購入代行業者によると、このサイトを通じた日本の発送代行件数は、昨年の7〜9月9500件から、今年7〜9月は1万7500件で85%も急増した。
日本直接購入族は、主に化粧品や音響機器、食器など美容・ホームファッション製品を多く購入している。その中でも化粧品は、直接購入で人気の高い商品である。7日、毎日経済新聞が5つの日本の化粧品の直接購入価格を調査した結果、韓国内百貨店の販売価格より最大30%ほど安価なことが分かった。
韓国内百貨店と直接購入の価格がそれほど違うのは、円安にもかかわらず、日本の化粧品メーカーが韓国内販売価格を下げずにいるからだ。
ディーゼルエンジンを前面に出したドイツ車に押されて苦戦していた日本車メーカーは、「円安」を追い風に好調さを見せている。日本の日産は、今年1〜10月の国内市場で合計3407台を販売し、昨年の同じ期間より38.0%増加した。 トヨタ&レクサスも同じ期間に5032台を売って14.6%の高い伸び率を記録した。これらの会社は、今年の下半期に入って積極的な新車の発売と値下げを行い、マーケティングを強化しながら再飛躍の機会を狙っている。レクサスNX300h、日産キャッシュカイ(日本名:デュアリス)など主力モデルが最近、韓国に続々と上陸したインフィニティは、最大1000万ウォンまで割引してくれる破格の割引条件を打ち出したという。
延世大経営学科教授は「為替レートの変動が激しくなるほど、価格に敏感な消費者は、直接購入などさまざまな流通経路を通して少しでも安く購入する傾向を帯びるようになる」と述べた。
【記事】
http://news.mk.co.kr/newsRead.php?sc=30000050&year=2014&no=1399866