最近の日本銀行(BOJ)の2次量的緩和宣言以来、円安現象が進み、円/ドル為替レートがどこまで行くか市場の関心が高い。専門家は、円/ドル為替レートが短期的には115円前後、中長期的には120〜125円まで可能であると報告している。
10日、KB投資証券のエコノミストは「円/ドル為替レートが先週115円台に近接したが、BOJの追加量的緩和の規模は、既存のKB投資証券の予想であった70兆円より多い80兆円だった」とし「今回のBOJの措置と今後実施される可能性が高いヨーロッパ中央銀行(ECB)の追加緩和措置などを勘案すると、円/ドル為替レートが更に上昇する可能性がある」と予想した。その一方で「日本の経済状況がなかなか早く改善されないでいることを考慮すると、日本の円安はかえって負担の要因になるだろう」とし「最近の円/ドル為替レートが114円台を上回ったが、日本経済の成長率や、アメリカと日本の金利差などを考慮すると、来年の円/ドル為替レートは、平均114〜116円が適正だろう」と推定した。
また、同アナリストは中長期の円/ドル為替レートが120〜125円まで行くと見る背景には、「この水準が技術的にアメリカ金融危機前の2007年の為替レートの水準であり、このレベルがアメリカが対外貿易赤字負担を容認することができる最大限度と見なされる」という点を挙げた。併せて、最近1年間の国際原油価格(ドバイ油基準)の下落率23%を考慮すると、1年前の100〜105円から20%下落した円の水準も120〜125円だと付け加えた。
【記事】
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