来月、トヨタ自動車が日本で水素燃料電池車の販売を開始し、現代自動車が唯一販売している水素燃料電池車の市場に競争相手として登場する予定だ。トヨタが後発だが、価格やインフラ面で有利なため、現代自動車が主導権を奪われるのではないかという懸念が提起されている。
20日、自動車業界によると、トヨタは来月15日から日本でセダン型水素燃料電池車「MIRAI」の販売を開始する。来年末までの1年間の販売目標は、400台。現代自動車は、トヨタより1年10ヶ月早い2013年2月から全世界初の「ツーソンix水素燃料電池車」の量産を開始し、ヨーロッパで最初に販売した。当時、2015年までの3年間で1000台を売ると目標を定めた。しかし、現在までの全世界の販売台数は190台である。この中でも、韓国内では、2台販売されただけだ。
現代自動車の関係者は「(購入予定だった)自治体は、中途半端な態度を見せている」とし「世界の販売台数のほとんどはヨーロッパで販売されたもの」と説明した。
現代自動車が当初計画とは異なって、微々たる販売実績の中、トヨタは日本国内だけで1年間で400台を売ると宣言した。自動車業界では、販売条件を見ると、トヨタの自信には妥当性があると見ている。「MIRAI」の販売価格は723万6000円(約6800万ウォン)に設定された。ここに、まだ確定されてはいないが政府の補助金を入れると、約520万円(約4900万ウォン)で購入可能となる予定である。一方、現代自動車の「ツーソンix水素車」の価格は1億5000万ウォン、政府の補助金を受けても9000万ウォン(約1000万円)の価格である。
自動車業界の関係者は「トヨタの「MIRAI」が「ツーソンix水素車」に比べて優れた価格競争力を備えている」とし「インフラも日本が韓国より先んじており、現代自動車が「世界初の量産水素車」というタイトルを持っていても、販売量などで初期市場を先行獲得するトヨタに押される場合が有る」と述べた。
【記事】
http://www.edaily.co.kr/news/NewsRead.edy?newsid=01128326606288016&SCD=JC11&DCD=A00301