サムスン電子が相次いでコンテンツ事業をたたんでいる。従来進めてきたコンテンツ事業が特別な反響も起こさないことによる事業終了に思える。サムスン側は選択と集中の次元から、今後競争力のあるプラットフォームを中心に事業を集中するという戦略を立てている。
19日、サムスン電子は、来年2月1日に「ChatON」サービスを終了すると明らかにした。2011年10月にサービスを開始したが、4年間で撤退することになる。最近、電子書籍、動画など独自コンテンツ事業の終了を発表したし、これを総括していたメディアソリューションセンター(MSC)も解体するなど、事実上、独自コンテンツ事業を放棄する雰囲気だ。「ChatON」もユーザー数が多くなかった事もあり、結局事業をたたむのだ。
そもそも「ChatON」は、サムスン電子が「カカオトーク」などのモバイルメッセンジャープラットフォームの事業性が良いという判断の下に始めたのだ。独自のプラットフォームを持っていないサムスンとしては、「ライン」、「微信」、「カカオトーク」のように、プラットフォームで拡大する可能性があるモバイルメッセンジャーは、魅力的なサービスであった。世界1位のサムスンのスマートフォンに標準搭載された場合、波及力が大きいという計算もあった。
しかし、韓国では実際の使用率が90%を超えるカカオトークがある。中国には微信、北米はWhatsApp、日本はラインが占領した状況である。結局、この強固なプラットフォームの壁を越えられなかったのだ。
サムスン電子の関係者は「ChatONのサービス終了は、急速に変化する市場状況に対応して差別化されたサービスを提供して、ヘルス、モバイルコマースなどのプラットフォームベースのサービスに集中するためのもの」と述べた。
【記事】
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