抜粋:現代重工業、トリプル悪材料で悲鳴〜世界の造船業界1位のプライドが崩壊
2月12日。現代重工業の社史に「屈辱的な日」が追加で記憶されるだろう。3兆ウォン台の営業損失、通常賃金の敗訴という大型の悪材料を一日でぜんぶ体験しなければならなかった。午後2時に通常賃金の1審の判決、その2時間後に、2014年の業績発表が出る現代重工業ソウル社屋には、沈黙だけが流れていた。誰も言葉を言い出しずらかった。世界の造船業界1位のプライドが崩れたからだ。
【3兆2495億ウォン】=昨年、現代重工業が被った営業損失である。数年間の累積の赤字ではない。「20年以上、造船業1位の座を守ってきた現代重工業だからこそ耐えた」などという業界の一部の評価も出てきている。しかし、これはのどかな声である。3兆ウォン台の営業損失をそのまま通り過ぎることはできないからだ。現代重工業が、3兆2495億ウォンの赤字を埋めるためには、一隻2000億ウォン程度の世界最大級の1万9000TEUのコンテナ船を16隻も受注しなければならないのだ。損失を回復するのは、それだけ難しいということだ。
国内の歴史を合わせて見てみても、年間の営業損失が3兆ウォンを超えることは、非常に異例のことだ。金融監督院電子公示システムによると、最近5年間で12月決算の上場企業のうち、3兆ウォン以上の営業損失を出した企業は、2011年に公企業である韓国電力だけである。公企業である韓電を外せば、国内の民間企業の中で最大の赤字記録を打ち立てたわけだ。
【4200億ウォン】=現代重工業が今後、労働者たちに返さなければならない金額である。蔚山地裁第4民事部は、現代重工業の労働者10人が会社を相手に提起した賃金訴訟で、原告一部勝訴の判決を下した。現代重工業の労働者は、賞与金800%(祝日賞与100%含む)が通常賃金に該当されるとして訴訟を提起した。裁判所は、これをすべて通常の賃金として認定した。この日の判決が最終確定されると、現代重工業は4200億ウォン(3年分遡及分)を追加で負担しなければならない。
現代重工業の悪材料はこれで終わらない。現代重工業は、昨年下半期からリストラに強力なドライブをかけている。もちろん、3兆ウォン台の赤字を記録している状況で、人件費を削減する必要が有るので、リストラは避けられない。問題は、従業員が経営トップの方針に賛同していないことにある。赤字の原因を従業員に向けているという判断だからだ。現場の労働者だけではなく、最近では事務職たちでさえ、会社の方針に反旗を翻した。
そして今年、造船市況の見通しが暗いことも、現代重工業を更に弱めさせるだろう。
http://www.asiae.co.kr/news/view.htm?idxno=2015021311111102311
posted by クライバー at 09:02|
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