この記事は、兵庫県神戸市東灘区にある六甲アイランド島地域を中心に調べたものです。ここ六甲アイランド島地域は、最も近いJRの駅まで4kmほど離れています。ここでは、日本の他の場所とは違って、1ヶ所の新聞販売所で、島全体の世帯を対象に新聞を配達しています。
だから、各新聞の配達部数の資料を手に入れるのは簡単です。1年半前に比べて、新聞の配達部数は、4741部から4850部に109部増えました。もちろん、これは絶対的なものではありません。ただし、状況の変化は、把握することができます。新聞会社別の部数の増減を表にしたものは、以下のとおりです。
〜表(記事参照)〜
上の表から分かる通り、朝日新聞を除いて、全ての新聞が少しずつ購読者が増えています。朝日新聞を見ていた人が他の新聞に移ったようです。おそらく、昨年夏の朝日新聞の従軍慰安婦関連報道と東京電力関連報道による影響と思われます。また、読売新聞が最も多く部数を伸ばしています。日経新聞など経済系の新聞購読率が高いのは、株式相場や経済関連の情報が多いからでしょう。
インターネットの普及とともに、紙の新聞の発行部数は、世界的に減っているのは常識です。ただし、日本では、この常識は当てはまりません。上の表でも配達部数が増加している通りです。また、日本では、インターネット新聞を見るために会員登録をして購読料を払う場合が多いのです。無料ではありません。全てのものには人の手間が有って、手間については、費用がかかるのです。
日本の人々の「新聞愛」は、いつまで続くのかわかりません。ただし、今でも「新聞愛」は進行形です。
【記事】
http://www.ohmynews.com/NWS_Web/View/at_pg.aspx?CNTN_CD=A0002084254