13日、日本の遠藤乾(えんどうけん)北海道大学教授は今の日韓関係を「複雑骨折」状態と診断されると表現した。遠藤教授はこの日、ソウル大冠岳キャンパス国際大学院で開かれた第18回日本診断セミナーで「日本-韓国和解に向けて:東南アジアとヨーロッパ間の和解の比較政治」をテーマに講演し、国交正常化50周年を迎えた日韓関係をこのように規定した。
彼は「今年は日韓国交正常化50周年を記念する年であるが、日本と韓国は、両国の指導者が何の行動もとらないと非難して世論は互いに背を向けた状態」と残念がった。それと共に「両国は戦後ドイツとヨーロッパ間の関係を通して前に進む方向を模索して見ることができる」とし「最も成功した関係とされるフランスとドイツの場合、両国首脳が葛藤を解決するために、1年に40回ほど会ったことがある」と伝えた。
遠藤教授は「日韓関係は、ドイツ-ポーランドの関係と最も似ている面があるが、ドイツが第二次世界大戦当時、侵攻していたポーランドに対し大規模な虐殺を敢行していたユダヤ人に正直に謝罪した事は、両国に多くの示唆点を与える」と強調した。
しかし彼は「韓国で日本に対する謝罪要求が大きくなる中で、日本人も歴史的解釈について敏感な反応を見せている上、韓国に対する「ヘイトスピーチ」や嫌韓書籍なども多く出ている」と憂慮した。続いて「日韓間の和解は、完全に達成することはできないだろうが、といっても避けることもできない問題」とし「両国は互いに正面から見つめる必要がある」と力説した。
【記事】
http://economy.hankooki.com/lpage/society/201503/e20150313181652117920.htm