「女性は排尿時にトイレットペーパーをどれ位使用しますか?どのように拭いていますか?」 ソヨンさん(仮名)がトイレで用を足した後、ナムさん(夫:仮名)が真剣に聞いた質問である。その時、私が愛した男なのか?と思った。
ソヨンさんが夫に会ったのは2012年、知人の紹介を通してだった。ナムさんは、A大学医学部を卒業した後、ソウルのB大学大学院修士・博士課程を修了した医師で、年俸も1億ウォン以上で、疑う余地のない人材であった。性格も非常に優しくて、ソヨンさんの心を一気にひきつけた。二人は会ってから5ヶ月で結婚を決めた。
「ナムさんと夫婦生活を続けることができない理由」があるとは、全く想像もできなかった。しかし、ソヨンさんは、結婚生活6ヶ月で「婚姻取り消し」訴訟を提起した。長々と15ヶ月の間、法廷で戦った。そして昨年末、最高裁はソヨンさんの手をあげた。
判決によると、ナムさんは「女性になろうとする性的指向性」を持つバイセクシャルであった。新婚旅行の初夜、ソヨンさんは夫が変だと思ったが、そのままやりすごした。夫の奇妙な傾向が検出され始めたのは、結婚3〜4ヶ月の頃からだ。抗うつ剤とダイエット薬が発見された。身長177p、体重78sのナムさんが、スマートな女性のスタイルに憧れて、65sを目指して減量に出たのだ。
医師だったので、望む薬剤は容易に入手することができたし、女性の衣類や靴もこっそり購入したので、周囲の人々に気づかれなかったが、結婚してから「特別な」傾向がばれたのだ。より正確に言えば、ナムさんは女性になりたいと思っていたが、医師という身分のために、その性向を隠して結婚まで押し切った後、「妻のガールフレンド」になることを希望していたことが分かった。
「婚姻の取り消し」となりましたが、男性が「女性になろうとする性的指向性」を隠して結婚したのは「結婚生活を維持することができない悪質の事由」に該当するということが裁判所の最終判決であった。
【記事】
http://news.mt.co.kr/mtview.php?no=2015031308233765733