韓国の自動車分野は、生産ベースで世界5位である。スマートフォン、TV、半導体、洗濯機などのIT分野では、世界1位を走っている。一方、自動車とITを連結する核心的な自動車用半導体市場のシェアは、わずか3%にとどまっている。融合の時代を迎え、自動車用半導体市場の育成が至急だという指摘である。
31日、漢陽大学未来自動車工学科のキム・ビョンチョル教授は、ソウル良才洞エルタワーで韓国半導体産業協会主催で開かれた「2015年ISO26262自動車用半導体セミナー」で「自動車は、5年前の機械中心から電気、電子に変わった」とし「自動車用半導体技術は、ほとんど日本、アメリカ企業が持っていて、韓国は技術の確保がされていない」と述べた。キム教授が示した資料によると、自動車用半導体市場で韓国メーカーのシェアは、3%に過ぎないことが分かった。
自動車用半導体市場の成績表がみすぼらしいのである。半導体市場の世界シェアは、15%にのぼっている。韓国は、IT、自動車大国として挙げられている。IT、自動車の融合をすれば、韓国にはチャンスになることができるという希望の声が出てくる理由だ。
だが、電子と自動車が融合されている次世代電気自動車市場の中核基盤となる車載用の半導体産業では、脆弱である。3%に過ぎない自動車用半導体さえも、ほとんどは、自動車の主要な核心領域ではなく、ナビゲーションなどの非中核分野に搭載される半導体である。自動車用半導体は、インフィニオン、NXP、ルネサスなどのヨーロッパ、日本企業が市場を独占しているのだ。
キム教授が公開した資料によると、自動車用半導体では、メモリだけ強い。自動車用メモリの市場シェアは、韓国産が52%で、世界1位だ。一方、センサーは、ゼロ(0%)である。キム教授は「一時、メモリー半導体分野も苦戦をした」とし「自動車用は、我々の突破口であり、20年間投資すれば、十分に世界を占領することができるだろう」と強調した。また「土台を磨き上げるのは、政府が取り組まなければならない課題」と付け加えた。
一言:ゼロ(0%)の表記は、原文記事のままです。
【記事】
http://www.zdnet.co.kr/news/news_view.asp?artice_id=20150401075105