2015年3月、慶南(キョンナム)、巨済(コジェ)で発生した輸入車ランボルギーニの追突事故が保険金を狙った自作劇と結論が出た。今回の事故を巡っては、保険会社と車のオーナーが激しい攻防を繰り広げたが、事故現場の監視映像などが共謀の事実の決定的な証拠となった。
巨済警察署は5月4日、ランボルギーニ追突事故がオーナーと車同好会会員など4人が保険金を狙って起こした自作劇だと結論を出した。保険金は、9900万ウォンと予想された。事故は3月14日午後巨済市の一般道路で起こった。SM7(車種名)が信号待ちをしていたランボルギーニに追突したのである。警察は2ヶ月近く、事故現場の監視映像を中心にランボルギーニのAさん、SM7ドライバーBさんと同乗者Cさん、同乗者の自動車同好会のDさんなど4人の行方を追跡し、携帯電話の通話履歴などを分析した結果、共謀の事実を明らかにした。彼ら4人は、詐欺の疑いを強く否定したが、具体的な証拠を一つ二つ提示すると、すぐに共謀の事実を認めたことが分かった。
事故は、人の往来が多いところで速度を出すことができない区間なのに、SM7のエアバッグが破裂するほど事故の衝撃が大きかった。また、SM7のブレーキ音が聞こえず、道路の表面にもブレーキ痕であるスキッドマークもなかった。
巨済警察署は、詐欺未遂の疑いでランボルギーニのAさんに対して拘束令状を申請する予定である。SM7の運転者Bさんと同乗していたCさん、そして同好会のDさんなど3人は、書類送検となった。
Aさんは、事故後、保険会社が自作劇だと主張すると直ぐに報道機関などに連絡して「故意性が無かった」という主張をしたが、監視映像などの証拠で摘発された。
東部火災常務は「保険金詐欺と結論が出て幸い」とし「保険詐欺が善良な他の契約者の保険料を引き上げ、契約者間の信頼を落とす社会的な犯罪だという国民的認識への変化が必要だ」と述べた。
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