円安で日本への輸出量が減少し、中国産キムチが食卓を占領して、キムチの貿易赤字が雪だるまのように増えている。
17日、関税庁輸出入貿易統計によると、2010年から今年4月までのキムチ貿易赤字は、8409万ドル(約914億ウォン)に達する。キムチ輸入額が輸出額を上回る貿易赤字が続いているのだ。
昨年のキムチ輸入量は計21万2938トン、輸入額は1億439万6000ドルに達する。一方、輸出量は2万4742トンで、輸入量の10分の1に過ぎない。輸入量も輸入額も、2010年から毎年20万トン前後1億ドル規模を維持している。その99%が中国産である。
伝統的なキムチの輸出先は、最も割合が多いのは日本だが、円安のせいで難航している。日本への輸出額は、円高がピークに達した2011年に8681万8000ドルで頂点をつけた。以降、一貫して下り坂を歩いており、昨年は2011年より35%減少した5661万5000ドルに留まった。
現在、中国産の白菜キムチは、韓国産の半分から3分の1水準の低価格を武器に、食堂・病院・学校・企業などの大量供給先を占領している。逆に、中国が輸入キムチに適用する厳しい衛生基準のために、韓国産キムチの輸出の道は妨げられているのである。2013年には、キムチの輸出実績は全くなく、昨年は3トンを輸出するにとどまった。
最近、中国政府は、キムチの衛生基準を国際食品規格に合わせて改訂すると世界貿易機関(WTO)に通知して意見を取りまとめている状況で、(キムチ)業界は貿易赤字がある程度解消されると期待している。
農食品部の関係者は「キムチ輸出が日本にだけ集中しており、非関税障壁の対応システムなどを強化し、中国とハラール(イスラム圏)市場など輸出国を多様化する案を推進している」と述べた。
【記事】
http://www.ekn.kr/news/article.html?no=135656