抜粋:【円安干ばつ】「自動車輸出、赤信号」
自動車の輸出が円安攻勢で揺れている。今年に入って現代自動車など国内の自動車業界の輸出は減少に転じた。日本の自動車メーカーが円安によって価格競争力を高めていく一方、国内メーカーの価格競争力は大きく低下した。
現代経済研究院が最近発表した「円安に伴う日韓輸出比較」報告書によると、自動車などの輸送事業の場合、日本よりも価格競争力が低下して、輸出増加傾向が鈍化している。円安で国内の自動車業界の価格競争力は、ますます落ちる状況である。一方、日本の自動車メーカーの輸出は、価格競争力の回復に支えられ、2年連続の減少傾向から脱し増加に転じた。日本メーカーの自動車輸出は、今年に入って4月末現在までに1.3%増加したのである。一方、同期間の国内メーカーの自動車の輸出量は、前年同期比で5.2%減少した。輸出額も前年同期比で7.5%も減少した。
韓国と日本の自動車業界は、世界市場で中・小型セダンの分野で強みを見せている。主力商品が似ているために競争が激しいのだ。すなわち、日本の自動車の価格が下がると、相対的に韓国の自動車の価格競争力は低下するのである。トヨタ、日産などの日本メーカーは、最近、価格を下げて世界販売を拡大している。現代自動車のアメリカでの販売実績は、5月、今年最低水準に低下した。販売台数が前年同期比で10.3%も減少したのである。トヨタと日産の販売台数は、前年同期比でそれぞれ0.3%、0.8%の減少にとどまった。
現代起亜自動車のアメリカ市場シェアは、2012年第1四半期の8.7%から今年第1四半期には、7.9%へと低下した。一方のトヨタは、2012年第1四半期の14.4%から今年第1四半期には14.6%、日産も2012年第1四半期の7.8%から今年第1四半期には9.3%へとシェアを拡大している。
市場シェアの低下傾向は、ヨーロッパでもはっきりしている。今年第1四半期の現代起亜自動車のヨーロッパ市場シェアは、5.9%(現代と起亜の合計)にとどまった。現代起亜自動車のヨーロッパ市場シェアは、過去2012年から2013年まで2年連続で6.2%を維持したが、昨年は6.0%に低下した。一方のトヨタのヨーロッパ市場シェアは、今年第1四半期に4.6%で、2012年(4.3%)より0.3%ポイント増加している。日産のシェアも2012年の3.4%から今年第1四半期には4.5%に増加した。
大韓貿易投資振興公社(KOTRA)の関係者は「新興市場で韓国車の輸出は減少傾向を見せている」とし「アメリカだけでなく、メキシコ、中国でも、円安によって一定部分韓国の輸出競争力に影響を及ぼしているものと分析される」と述べた。
自動車業界の関係者は「日本企業が円安を活用して、世界販売を拡大している」とし「下半期には、海外市場を攻略する戦略車種の発売を控えているので、国産車業界も状況が良くなるだろう」と期待した。
一言:タイトルは、原文記事の通りです。
【記事】
http://www.newsis.com/ar_detail/view.html?ar_id=NISX20150628_0013756407&cID=10401&pID=10400
posted by クライバー at 07:15|
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