現代起亜自動車が世界の自動車業界でトップ5に上がることができた原動力は、国内市場での絶対的な影響力を維持しながら、輸出で好調を継続したからである。特にアメリカ、欧州などの先進市場はもちろん、中国、ロシア、ブラジルなどの新興市場でも等しく善戦したことが輸出の好調を続けることができた秘訣である。
昨年の世界自動車市場の販売台数を見ると、トヨタが1023万台で1位を記録した。続いてフォルクスワーゲン(1014万台)、GM(992万台)、ルノー-日産(830万台)、現代起亜(801万台)の順である。フォード(633万台)、フィアット-クライスラー(440万台)、ホンダ(428万台)が後に続く。
現在、現代起亜車は危機説が囁かれたりして苦しめられているが、世界トップ5を維持するのに大きな問題は無いと予想される。6位のフォードとの差が大きいからである。むしろ現代起亜車の目標は、4位のルノー-日産との順位をひっくり返す事である。
先月、現代起亜車は、中国とアメリカで同時に販売量が減少して苦戦したが、これは主力モデルがモデル末期であったのと、有利な為替レートを背負った日本と欧州企業の攻勢が大きな役割を果たした結果であった。これは新型モデルの出撃が控えているだけに、自然に回復することが出来る見込みである。実際、円安もまもなく安定する見通しだ。黒田東彦日本銀行(BOJ)総裁が就任後初めて「円安の終わり」を示唆する発言をしたのだ。
現代車は、今年下半期に輸出戦略小型SUVの「クレタ(Creta)」をインドで最初に発売し、勢いに乗る予定である。起亜自動車も新興市場の攻略を強化している。来る7月1日には、メキシコでK3(現地名:フォルテ)、スポーティジ、ソレントなどを正式販売する。下半期中に新型K5も投入する予定である。特にK3は、現地生産工場の建設に伴う無関税輸入クォーターの優遇を通して国内から輸出され、スポーティジとソレントは、それぞれ欧州工場とアメリカ工場の生産分が供給される。来年上半期の稼動を目指し、メキシコ現地に生産工場を建設中の起亜自動車は、昨年下半期からメキシコ販売法人を設立し、メキシコ市場への進出を準備してきた。メキシコの自動車市場規模は、2012年99万台、2013年106万台、2014年に114万台と毎年持続的な成長をしている。
起亜自動車の関係者は「メキシコの現地販売が本格化する今年の下半期から新規市場進出に伴う国内の輸出活性化など海外販売の増加で世界市場シェアの拡大を期待している」と述べた。
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【記事】
http://www.newsway.co.kr/view.php?tp=1&ud=2015061119124919209