中国の成長鈍化によって、自動車業界が調整局面に進入するという見通しが出てきた。
20日、新韓金融投資によると、先月の中国の自動車販売は、前年同期比で0.4%減の190万台を記録した。4月に続いて継続的な減少傾向であり、2011年以来の2カ月連続の販売減少である。チェ・チュンヒョク新韓金融投資研究員は「販売不振の理由は、中国の経済成長の鈍化で新車需要が減少したため」とし「特に全体の売上高の半分を占めるセダンが不振だった」と分析した。
中国の自動車市場の特徴は、スポーツ用多目的車(SUV)の販売が増え、地元中国のメーカーが急浮上しているという点である。これと同時に、価格競争も激化している。先月のSUVの販売は、前年同期比44%増の46万台を記録したが、セダンは10%減少した91万台と集計された。チェ研究員は「長安汽車、長城汽車、吉利汽車など地元中国メーカーの成長が目立つ」とし「競争が加速しており、それによって価格競争にまで広がっている傾向が有る」と説明した。
中国の自動車市場の停滞のせいで、現代車と起亜車も中国で苦戦している。先月、現代車と起亜車は、それぞれ販売量が12%、5.9%減少した。セダンの販売減少により、主力モデルのアバンテHDとフォルテ、K3の販売が対前年比で二桁減少した。新車投入前のツーソンとスポーティジも、地元中国メーカーに比べ価格が高く低迷が予想される。
チェ研究員は「現代車と起亜車は、販売不振と労組問題などの懸念で、当分の間は自動車販売について調整が予想される」とし「(労使の)臨時団体協議が終わって、新車発売がされて、販売増が見えてくる第3四半期以降に力を入れる戦略を勧める」と助言した。
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【記事】
http://www.asiae.co.kr/news/view.htm?idxno=2015061915465294904