抜粋:日本の強制徴用施設の世界遺産登録「各国NGOも集中糾弾」
各国の非政府組織(NGO)が日本の強制徴用施設の世界遺産登録への試みを糾弾した。登録決定のためのユネスコ世界遺産委員会会議がドイツのボンで開かれている中、登録されるかどうかは、来る4日に決定される。
矢野秀樹強制動員真相究明ネットワーク事務局長は、ドイツのボンで民族問題研究所が先月30日(現地時間)に主催したセミナーで「ユネスコ世界遺産は、絶対に日本の右傾化に利用されても、 国内観光のための手段になってもならず、何よりも関連歴史の全体が反映されずに登録されてはならない。日本は周辺国の意見を聞かなければならない」と主張した。
同研究所は、今回の世界遺産委員韓国政府代表団宿舎のマリティムホテル1階ホールで「否定的世界遺産と未来の価値」というテーマで、日本の産業遺産登録運動を批判する展覧会を開幕して、各国関連NGO団体の代表者を講演者として招待し、討論会も開いた。矢野事務局長は「今、日本政府が登録を推進する遺産に含まれている炭鉱などの労働現場は、朝鮮人・中国人・連合軍捕虜の強制労働した現場である事はもちろんのこと、日本国内の受刑者や差別された人々が奴隷のように働かされた歴史を持つ」とし「それでも日本政府は、このような事実を指摘せずに、産業化の成功物語として世界遺産に登録しようとすることは、世界遺産条約やユネスコの理念に合わない」と強調した。
ヤクブ・デカポーランド-ドイツ間和解財団プログラム コーディネーターは「ポーランドのアウシュビッツは、ポーランド人だけでなく、全欧州のユダヤ人迫害に関する暗い歴史を持つところ」とし「ポーランドとドイツ政府は、このような所に対する世界遺産登録を通じてだけでなく、ホロコースト記念日も通じて反倫理的な歴史が繰り返されないようにしており、これは将来の世代にとって非常に重要なことだ」と強調した。否定的遺産の登録時に歴史的事実を明記して、反面教師とするという話だ。
オランダ対日名誉負債財団のヤン・ファン・バッハトン・ドンク会長は 、インドネシアで日本軍に兄を失い、家族が破壊される痛みを経験した個人史を紹介して「日本政府が推進する第二次大戦をはじめとする過去の美化をこれ以上黙って見ていられないとし、さらに警戒心を持たなければならない」とし「日本の反倫理的・反人権的行為には、必ず謝罪がなければならない」と述べた。
一方、民族問題研究所は、今回の世界遺産委員開催にあたり「否定的世界遺産」を通じて、歴史の記憶の重要性を認識して遺産が持つ否定的側面に対する認識と言及がユネスコの世界遺産条約の精神の実現に与える意味を再確認しようと、関連する写真展を開催すると明らかにした。この写真展には、世界遺産の中でも否定的な世界遺産であるアウシュビッツ収容所とドイツのツォルフェライン炭鉱、マーシャル諸島の核実験地、広島の原爆ドームと今回、日本が世界遺産登録を推進する場所である朝鮮人強制徴用の八幡製鐵所、三池炭鉱、 そして三菱長崎造船所と戦艦武蔵などの関連写真を掲げた。
一言:タイトルは、原文記事の通りです。
【記事】
http://biz.heraldcorp.com/view.php?ud=20150701000059
posted by クライバー at 09:01|
Comment(5)
|
TrackBack(0)
|
海外記事
|
|