「現代車の従業員は自由な服装で、トヨタは統一された作業服に安全ヘルメットを被って働いています。これが現代自動車が世界最高の車を作ることが出来ない理由であることのように思えて残念でした」現代自動車蔚山工場の建設資材を納品するために、工場を頻繁に出入りすると明らかにした50代のトラック運転手H某氏が記者に最近送った手紙の内容である。
本紙が報道した「現代車の給与、利益2倍のトヨタより多い」という記事を読んだHさんが、その記事の写真を見て感じた感情を文章として送ったのだ。彼はその手紙の中で「現代車蔚山工場の雰囲気は、緊張感が無く「ルーズな雰囲気」がした」として残念だとした。「しかし、トヨタの工場の写真を見て「(私が望んでいたものは)これだ」と思った」と記述した。
実際、トヨタでは、全ての工場の従業員にヘルメットと作業服の着用が義務付けられている。トヨタコリアのある役員は「日本の元町工場でも、九州の工場でも、どこの工場でも写真と同一である」とし「ヘルメットを被らない従業員は、有りえない」と述べた。記者が今年の初めに訪れた(トヨタの)元町工場の場合、全ての従業員が同じ作業服を着てヘルメットを被って、キビキビとした動作で働いていた。
一方、現代自動車蔚山工場には、決められた作業服が無い。部署や労組から支給されたベストは有るが、着用は義務ではない。ヘルメットも規定はあるが、被っている従業員を見つけるのは難しい。
この手紙を書いたトラック運転手は、現代車が良くなってこそ、本人もご飯を食べていける人である。そのためだろうか、彼が白い紙に手書きで書いた手紙には、現代車に対する愛情と切なさが随所に現れていた。彼は手紙の最後に「(このような姿が)世界最高の車を作ることが出来ない現代自動車の実情の様です」と書いた。
現代起亜自動車に納品する協力会社は、4300社余り。控えている家族は、150万人を超えるだろう。国内1位、世界5位の自動車メーカーである現代起亜車の従業員が、多数の韓国人の現代車への期待と願いを少しでも知ってもらい、変身した姿を見せてくれればと願う。
【参考記事】現代自動車の給与「収益が2倍のトヨタより多い」
http://gaishin.seesaa.net/article/421148870.html
【記事】
http://news.chosun.com/site/data/html_dir/2015/07/08/2015070800518.html