昨年、中国人民日報が中国人を対象に調査した「韓国の名品」にサムスン電子の「ギャラクシースマートフォン」が選ばれた。しかし、サムスン電子のスマートフォンを買う中国人はますます減ってきている。手頃な価格を前面に出したシャオミ・ファーウェイなど自国企業のスマートフォンがより人気なのである。
自動車も同じだ。質が良くない中国の自動車メーカーに押されるわけがないと考えたが、長城汽車、BYDなど地元企業の成長は驚くべきものだった。低価格攻勢に加え、性能まで改善されて状況が変わってしまった。
中国の景気減速の兆しは、中国の消費者の「中国車愛」をより強化させた。更に大きな問題は、中国地元メーカーの攻勢が中国市場でのみ終わらないという点である。中国は、景気の鈍化、消費低迷など、中国経済が困難になると自国企業の輸出拡大のために「人民元の切り下げ」カードまで取り出したのだ。
実際、サムスン電子は首位から5位まで墜落した。「シャオミ」に押されて、サムスン電子は昨年第1四半期までは、中国のスマートフォン市場で1位を走ったが、1年間で5位まで後退した。市場調査機関IHSテクノロジーによると、サムスン電子の今年第2四半期の中国のスマートフォン市場のシェアは9%で、前期の10%から1%ポイント下落した。これにより、市場シェア順位も4位から5位へと後退した。
現代・起亜自動車も苦戦している。「市場の縮小と競争の激化」である。現代・起亜自動車をはじめとする韓国自動車メーカーは、中国市場の成長の鈍化と地元企業の善戦という二重苦を経験している。円安を前面に出した日本メーカーと低価格SUVを前面に出した中国メーカーとの間で「サンドイッチ」になった形だ。
業界のある関係者は「中国市場の成長によって、韓国の自動車産業の規模は一段階引き上がったと言える」としながら「現地市場の低迷と競争の激化が続いており、深刻な危機が近づく事も有り得る」と述べた。
一言:タイトルは、原文記事の通りです。
【記事】
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