日本の自動車関連の書籍を見ると、よく登場する用語が「ガラパゴス化」だ。日本人自らグローバルトレンドに合致していないまま、日本国内でのみ満足しているということだ。日本の自動車メーカー(トヨタ)の40〜50代の管理職は、その多くが日本車全盛期に車のマニアだった。今その会社は、世界1位を占めている。しかし、それ以降の世代は、ほとんどが安定した職場として選択し入社したので、極端に保守化が進行した。
「失われた20年」
日本の自動車は、皆まったく同じ形の箱型軽自動車のみ販売されて、高性能・高出力・創造的なデザインの車は、もはや日本人の購入対象では無くなっていた。
(私たちも)1970年代にポニーを作った世代、つまり無から有を創造したシニアがすべて引退して、グローバル企業である現代起亜自動車が安定した職場、高い給料を貰える職場なので入社するという世代になってしまった。
「日本に似なければ良いのに」コ・テボン ハイ投資証券アナリストがSNS上にあげた文の一節である。ほぼ同時期に発表された韓国開発研究院(KDI)のセミナー資料を見ると、このような懸念が現実になることがあり得ると考えさせられる。
チョ・ドンチョルKDI主席エコノミストは、最近行われたセミナーで「最近、韓国経済の人口構造に関連するすべての指標は、20年ほどの時差を置いて、日本をほぼそのまま追いかけている。韓国の1人当たりの所得は、20年前の日本と同じような3万ドル前後まで増加したが、日本の場合と同じ様に成長率は急速に低下する傾向にある」と述べた。
しかし、韓国は日本とは違う方向に行くという意見もある。メリッツ資産運用のジョン・リー社長は「人口の減少と高齢化など似たような点で類似性はあるが、基本的に国民性の違いがあるので、日本と同じ方向に行くと結論づけるのは難しい」と述べた。続けて彼は「中国では、アリババ(IT企業)が出てきたが、日本はそうではなかった。本当に変化を恐れている。韓国は、IT、ゲーム、ヘルスケア、バイオ、金融などの中小企業の競争力が相当で挑戦意識も高い。(日韓は)国民性が違う分だけ、違う道を行くだろう」と主張した。
一言:タイトルは、原文記事の通りです。
【記事】
http://news.mk.co.kr/newsRead.php?no=861187&year=2015