ブラジルの自動車市場は、すでに販売が前年比で20%も急減している中、現代起亜自動車は、ブラジルのデフォルト危機が進行すれば、自動車産業の需要が更に萎縮するものとみて、市場の状況を注視している。
11日、国内外の自動車業界によると、 2013年を基準として、ブラジルの年間自動車販売台数は、376万7370台で、中国、アメリカ、日本に次いで4位の市場であった。しかし、原油安による経済悪化で、昨年の自動車販売が11.9%減少し、インドに4位の座を許し、今年に入っても販売が減り続けている。実際、先月のブラジルの自動車販売台数は17万2636台で、昨年の同じ期間に比べて20%減少した。
韓国メーカーの中で、ブラジルで工場を稼働している現代車の事情は良い方だ。先月、現代車は、ブラジルで乗用車1万6045台を販売して9.29%のシェアを獲得した。前年同月に比べて販売台数は10.7%上がり、シェアも1.8%ポイント上昇した。
問題は、現地工場がなく、海外生産分を輸入して販売している起亜車である。先月の販売台数は、1018台で、前年同月の4693台の21.7%(78%減)に過ぎない。景気の減速でブラジルの自動車需要が減った上、ウォン比ブラジルレアルの価値が1年前より32%低下し、現地生産車に対して価格競争力を失ったからである。この為、収益性は大幅に悪化するものと思われる。
現代起亜車の関係者は「これまで危機の時ほど、シェアを高める積極的な戦略を多く使ってきただけに、生産の縮小などで販売を減らすことはないだろう」としながらも「しかし、収益性は大幅に悪化することが予想されるため、財務部門を中心に対策を用意する予定」と述べた。
【記事】
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