造船業が不況の沼でもがいている。韓国を代表する造船会社であるサムスン重工業、現代重工業、大宇造船海洋の状況も同じである。
韓国輸出入銀行は11日、「2015年第3四半期造船海運市況と見通し」資料を通じて、韓国の造船業の第3四半期の累計受注額が前年同期比19.4%減の約190億5000万ドルを記録したと発表した。今回の造船業の低迷は、しばらく持続するというのが専門家たちの見通しである。
ベスト投資証券のソンソヒョン研究員は「今年、造船業の全体受注額は前年比で約27%減少するだろう」とし「特に市況を主導した大型コンテナ船の場合、集中投資が行われただけに造船業の低迷は来年も続くだろう」と展望した。
【サムスン・現代重工業も「漠然と前に」】
国内1,2位企業であるサムスン重工業と現代重工業の実績も良くない。サムスン重工業は先月26日、第3四半期の営業利益が市場予想を上回る846億ウォンを記録したと発表したが、4日、前年同期比で赤字に転落した100億ウォンの営業損失と訂正した。売上高は予想に満たない2兆4300億ウォンにとどまった。
第3四半期に営業赤字を記録した現代重工業は、なんと8期連続の営業赤字を続けている。現代重工業は先月26日、第3四半期の売上高が10兆9000億ウォン、営業損失が6784億ウォンを記録したと発表した。
SK証券のイ・ジフン研究員は、「現代重工業は、海洋プラント部門の注文の変更、遅延と主要プロジェクトの工事損失引当金が拡大され、営業利益の黒字転換は失敗に終わった」と診断した。
更に、大宇造船海洋(以下、大宇造船)の状況は、この3社の中で最も深刻である。大宇造船は、第3四半期の連結売上高が前年比で25%減の3兆1550億ウォン、営業赤字1兆2170億ウォンを記録した。第3四半期までに累積された営業赤字は、4兆3000億ウォン台に達する。産業銀行は、先月29日に理事会を開き、4兆2000億ウォンに達する流動性をサポートする為に経営正常化支援案を確定した。産業銀行が2兆6000億ウォン、輸出入銀行が1兆6000億ウォンを投入する。大宇造船も、ソウル社屋(1600億ウォン)と堂山洞(タンサンドン)オフィス(450億ウォン)の売却などを推進し、資金調達に乗り出している。
【記事】
http://www.focus.kr/view.php?key=2015111100140803513