未来環境にやさしい車として脚光を浴びる水素燃料電池車(水素車)を世界に先駆けて開発した現代自動車が後発の猛追に脅かされている。これまでは、現代自動車がヨーロッパとアメリカなどに輸出するなど、主導的な役割を果たしてきたが、日本のトヨタをはじめ各国の自動車メーカーが価格競争力などをもとに続いている。これに対し、現代自動車グループは、将来のエコカー開発への投資を増やして底辺を拡大するなど、反撃に乗り出している。
15日、業界によれば、現代車は去る2013年に世界初の水素自動車「ツーソンix FCEV」を発売し、世界を驚かせた。数百年の歴史の自動車会社を抜いて自動車後発走者だった現代車が世界初というタイトルを勝ち取りたからである。
ツーソンix FCEV燃料電池は、1.7リットルのディーゼルエンジンほどの動力性能を出すことができ、最大出力とトルクはそれぞれ100㎾(約139馬力)、30.6s.mまで可能である。昨年発売された新型ツーソン1.7 e-VGTモデル(141馬力、34.7s.m)と比較してみても、パフォーマンスが大幅に劣らないできである。1回の充電時の走行距離も400qを超える。
しかし、現代車の独走にトヨタ・ホンダ・日産など、グローバルハイブリッド市場で頭角を現している日本の自動車メーカーが、水素自動車に目をあて、積極的な開発に乗り出している。特にトヨタはセダンタイプの水素茶【みらい】を前面に出して猛追している。したがって、韓日の自動車メーカー間の熾烈な競争が繰り広げられるものと見られる。
トヨタは過去2014年に水素自動車「みらい」を発売した。国内では6月に釜山モーターショーで初めて披露した。特に昨年末、2050年までに二酸化炭素排出量を2010年比で90%まで減らすという「トヨタ環境チャレンジ2050」を発表し、水素電気自動車などのエコカーを前面に出した状態である。ホンダも3月に量産型水素自動車「クラリティ」を発売し、競争に参加した。
これに対し、現代車も反撃に出た。2020年までに電気自動車を含むエコカーモデルを合計28車種に拡大し、1回の充電で320kmを走行することができる電気自動車を開発している。現在、現代・起亜車はツーソンix FCEVの水素茶1車種をはじめ、ニック・ニーロ・ソナタ・K5・グレンジャー・K7などハイブリッド車6種、ソナタ・K5などプラグインハイブリッド2種類、ニック・ソウル・レイなど電気自動車3種など全12種のエコカーラインナップを備えている。
また、エコカー部門の研究開発人材を3200人採用して2018年までに総額11兆3000億ウォンの大きな投資を断行する予定である。
現代車の関係者は、「内燃機関車を交換する環境に優しい車である一般的な電気自動車と水素電気自動車の普及が徐々に拡大している中で、現代車は電気自動車と水素自動車を未来の成長動力として三積極的に開発していく計画だ」と語った。
【記事】
http://www.newstomato.com/ReadNews.aspx?no=689626