アメリカ主導の貿易同盟「TPP参加の影響分析レポート」入手
機械・化学・鉄鋼・金属。メーカーの競争力は日本の80%、産業構造の再編急ぐ(サブタイトル)
アメリカが主導する環太平洋経済連携協定(TPP)に韓国が参加すると、製造業の対日本貿易赤字が5億ドル以上増えるという政府の分析が出た。
業種別では農業だけでなく、化学、非鉄金属、生活用品などの製造業でも、貿易収支が大幅に悪化することが予想される。
一方、自動車、鉄鋼、繊維業界は、利益を得ることが予想されるという。
TPP参加で韓国の貿易の国別・業種別の二極化が一層深刻になるだろうという分析だ。
産業通商省は最近、このような内容を盛り込んだ内部報告書である「TPPの詳細な調査報告書」を新しい政治民主連合議員室に提出した。
13日、毎日経済が単独入手した同報告書によると、韓国のTPP参加で国別・業種別貿易の二極化が深刻化が予想されているだけに、これを念頭に置いた国別・業種別の取引戦略を策定することが必要であることが分かった。
この報告書は、TPPの影響分析のために顕示比較優位指数(RCA)と指標を活用したものだ。RCAが1より大きい場合、TPP参加国よりも比較優位、1未満の場合、比較劣位という意味だ。
韓国の製造業RCAの一般機械は0.81で、日本(1.77)とのギャップが広がった。非金属鉱物は0.28で、日本(1.18)に及ばなかった。自動車は1.39で競争力はあるが、日本(2.24)には押されている。
一方、韓国は、造船業が6.87と強く、電気電子も1.66で、日本(1.33)よりも高かった。
造船業を除くと、製造業RCAの平均値は、韓国が0.87、日本が1.07であった。
報告書は、「自動車や鉄鋼は、貿易収支の改善が予想されるが、化学、非鉄金属、乳製品は貿易収支が悪化する」とし「特に製造業の中での対日本貿易赤字は5億〜6億ドル増える見込みだ」と説明している。
【記事】
http://news.mk.co.kr/newsRead.php?sc=&year=2014&no=987448