世界保健機関(WHO)が4日発表した自殺予防レポートで、21世紀唯一の「鉄のカーテン」北朝鮮の自殺の実態が明らかになった。北朝鮮では、2012年にほぼ1万人(9790人)が自殺で人生を終えた事が分かった。
4日、イギリスガーディアン紙は、WHOの資料を引用し「韓国の自殺問題は、データが多かった。しかし、今回のWHOのレポートでは、北の隣人が更に問題が深刻な事が発見された。韓半島は世界で最も自殺が多い地域の一つだった」と北朝鮮の自殺の実態を報告した。
専門家は、北朝鮮で自殺が多い主な理由は、貧困と制約が多い環境で生きる事に伴う精神的ストレスを挙げた。また、3代まで責任を問う連座制も主な原因として指摘された。脱北者たちからの聞き取りによると、家族の中に脱北者が出れば、処罰を恐れて家族全員が集団自殺をするという話を聞いたと述べた。
そして、北朝鮮では精神的な問題を治療する医療センターが少ない事、自殺をタブー視して自殺について黙る雰囲気なども、北朝鮮だけの特異な状況と指摘されている。
【記事】
http://biz.heraldcorp.com/view.php?ud=20140905000527