21日午後、京都駅近くの龍谷大学京都ホールでシンポジウムが開かれました。今回の講演会は、龍谷大学と朝日新聞社の共同開催です。講演は、橘・フクシマ・咲江社長(G&S Global Advisors Inc.)が引き受け、討論会は、朝日新聞教育コーディネーター一色先生が担当しました。橘社長は、競争力としての人材の多様性、グローバルーリーダーの要件というタイトルで講演をしました。
橘社長はヘッドハンティング会社社長として、自分の経験に照らして、日本の企業が持つ特徴、そして世界的な企業で探す人材について語りました。最近、日本では目に見えて留学生の数が減っています。企業から派遣される留学の支援が減ったという理由も有りますが、日本の学生が留学を難しく考える傾向が有るからです。つまり、日本国内で楽に生きようとする傾向が強いのです。韓国は国内市場が大きくない為、製品の生産段階やイベントの企画など、初期から海外市場を念頭に置いて仕事をします。その為、海外留学や外国語能力を重要視します。しかし、日本企業や経営者は、日本国内市場に安住しようとする傾向が強いです。それが日本市場を萎縮させ、国際競争力を落としているのです。
このような環境の中で、日本の大学生に人生の本質、人生の目的と意味を噛み締め健全な精神が望ましいとの考えを持つ事は、何よりも重要です。これが今の日本の大学生に必要なものです。
人は1万年前から国と国境を越えて交流し、お互いの利益の為に取引を行ってきました。最近、インターネットやスマートフォンの普及で国境や国の概念はますます薄れつつあります。より多くの人が国籍、年齢、身分、男女、階層を越えて更に人間らしく民主的な社会になってほしいのです。そういった人材を育ててそのような社会を作る事は、大学だけではなく、全ての人が持つべき基本的な常識です。
【橘・フクシマ・咲江社長】
http://ja.wikipedia.org/wiki/橘・フクシマ・咲江
【記事】
http://www.ohmynews.com/NWS_Web/View/at_pg.aspx?CNTN_CD=A0002035407