サムスン電子の第3四半期業績悪化への懸念が大きくなる中で、サムスングループ未来戦略室長(副会長)が業績の改善などの為に最善の努力をしてくれるよう従業員に呼びかけた。第3四半期の経営環境が難しかっただけに、第4四半期に全系列会社が最大限のパフォーマンスを引き上げて、一年をよく終えようとの趣旨だ。
室長は2日、ソウルのサムスン社屋で開かれた未来戦略室第4四半期の会議で「来年度の経営戦略作りを控えた状況で、今年の残りの期間のパフォーマンスを向上させるために、より頑張ってほしい」と注文した。この日の会議の雰囲気は、これまで以上に重かったことが分かった。
証券業界では、サムスン電子の第3四半期の営業利益が3兆ウォン台後半〜4兆ウォン台後半程度にとどまるとの見通しが出ている。昨年第3四半期の営業利益(10兆1600億ウォン)と比較すると、業績が半分以下に急減するだけに危機感が大きくならざるをえない状況である。業績悪化のせいでサムスングループの役職員は、不安である。
一般の従業員も不安は同じだ。サムスン電子は「人為的な人員削減はない」と明らかにしているが、従業員の間では「こういうことでは、希望退職させられるのではないか」という言葉が出てくる。
すでにサムスン電子は、あちこちで事業構造の調整を進めている。先月、欧州市場でのノートパソコン事業をたたんだ。今年5月には、南アフリカ共和国で、昨年第4四半期には、東アフリカ地域でのノートパソコンの販売を中止した。経営支援室の事務機器購入費などの各種消耗費も50%削減することにした。第2四半期末、サムスン電子の正社員数は9万5976人で、第1四半期末の9万6372人より396人も減っている。
【記事】
http://www.hankyung.com/news/app/newsview.php?type=2&aid=2014100227551&nid=910&sid=0104