円安に続き、中国人民元まで下落を見せ、輸出企業は非常事態となりました。世界的なドル高で競争国の通貨価値が下がり、輸出企業の採算性悪化が避けられない状況です。
今年6月初めに中国人民銀行が発表したドル=元の為替レートは6.17元でした。6元をようやく越えていた今年1月と比べると、人民元の価値は今年に入って最も低いレベルです。アメリカの量的緩和の縮小に、中国の景気鈍化まで重なって、人民元の価値も落ち込んだのです。人民元のこのような「元安」は、年末まで続く見込みです。
日本円に続き、人民元の価値まで落ちて、直ちに韓国の経済に非常灯が点灯しました。韓国の輸出の4分の1を中国が占めているうえ、輸出品目も鉄鋼や自動車、電子、石油化学など大部分が主力産業だからです。
韓国貿易協会の調査によると、実際、1月下旬、1元=179ウォンだった為替レートは、7月初めには162ウォンまで約9.3%低下しました。中国に千ウォンのものを売ると、以前よりも収益が93ウォンほど減少するのです。対中輸出額が今年5月から4カ月連続で「マイナス成長」を記録したのもこのような理由からです。
人民元の下落は、大企業よりも中小企業に大きな打撃となる見込みです。人民元レートのモニタリングシステムの稼働と中小企業の被害防止のための当局の対策が急がれます。
【記事】
http://www.wowtv.co.kr/newscenter/news/view.asp?bcode=T30003000&wowcode=W005&artid=A201410050225&compcode=WO