やはりノーベル化学賞の壁は、韓国人科学者には高かった。ユリョン基礎科学研究院(IBS)団長が有力な候補に挙がっていたが、アメリカのEric Betzig氏など3人が「超高解像度顕微鏡の研究」で、今年のノーベル化学賞を受賞した。韓国人科学者のノーベル化学賞受賞は、次の機会に持ち越しとなった。
今年初めて候補を出した韓国と違い、日本の科学者は、ノーベル化学賞部門で見事な成績を見せている。1999年までこの部門のノーベル賞受賞者がなかった日本は、2000年、筑波大白川英樹教授をはじめとして2年に一度の割合で受賞者を輩出した。
2000年以降、今年までのノーベル化学賞受賞者数は合計37人(共同受賞者含む)で、その中で最も多いのは、アメリカ出身者で22人だった。そしてその次は、日本の科学者で6人が受賞している。
日本の科学者たちがノーベル賞で次々と受賞する事について、IBS団長は「日本は助教授が教授の研究成果を引き次いだ実験が何代にもわたって維持される」とし「そうする事によって長期間、特定のトピックに関する研究が可能となり、研究室独自の成果を出すことができる」と分析した。一方、韓国は日本よりも研究の持続性がやや低いという。IBS団長は「韓国は教授が退職すると、ほとんどの実験室が解体される」とし「研究費が集中する人気の課題にのみ科学者が集まるのも原因」と指摘した。彼は「各研究室固有の深みのある研究が不足している」とし「基礎科学を研究する科学者たちが井戸を掘ってこそ(ノーベル賞受賞が)可能になるだろう」と付け加えた。
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