韓国自動車業界の「円安恐怖」が、日本車とのシェア格差になって現れている。世界市場(中国、アメリカ、欧州)で日本車は、市場シェアが拡大した一方、韓国の自動車メーカーのシェアはすべて減少したことが分かった。
15日、中国自動車情報ネットワーク(CAIN)ㆍヨーロッパ自動車工業協会(ACEA)・アメリカ自動車専門メディアウォーズオート(Wardsauto)によると、1〜8月の累積基準の現代起亜自動車の中国・アメリカ・欧州市場のシェアは、前年同期比で0.1〜0.2%p減少したことが分かった。今年1〜8月の中国市場での現代・起亜自動車は、前年同期比で0.1%p減少し9.0%のシェアを記録し、アメリカ市場と欧州市場では、同期間、それぞれ0.2%p、0.1%p減少し8.1%、6.0%のシェアを記録した。
一方、日本車は、世界市場ですべてシェアを拡大した。1〜8月の中国、アメリカ、欧州市場でトヨタ、日産、スズキ、マツダ、ホンダなどの日本の自動車メーカーは、前年同期比でそれぞれ0.2%p、0.7%p、0.3%p増加した15.1%、38.1%、12.2%のシェアを記録した。
日韓の自動車メーカーのシェアの悲喜は、ウォン高と円安が決めたというのが業界の大半の意見だ。現代起亜自動車は、為替レートの分だけ価格競争力が落ちた。そして日本の自動車メーカーは、より良い価格で車を販売することができる条件が用意されたのである。
韓国自動車産業協会産業調査チーム長は「円安が大きな影響を及ぼしたと思う」とし「世界市場で日本車は、ドル表示の価格を下げたり、特に現地ディーラーへインセンティブなどを大幅に増やすという戦略で、円安によって余裕ができた価格効果を最大限に活用している」と説明した。チーム長は続いて「相対的に現代起亜車の場合、それぞれの世界市場での評価が良いので、生産能力がほぼ100%に来ている」とし「(現代起亜車のグローバル)需要の増加に適切な対応がなされていない中、日本メーカーの新車効果などが重なり、二重苦を経験しているわけだ」と分析した。
【記事】
http://www.asiae.co.kr/news/view.htm?idxno=2014101510514826861