韓国の主力産業である電子と自動車・ 鉄鋼 ・造船などの来年の業況が今年よりも悪化するとの見通しが出てきた。中国の激しい追い上げと円安、予想より低迷している世界景気の回復のせいだ。
全国経済連合会が22日、ソウル汝矣島で開催した「2015年の経済・産業の展望セミナー」で専門家は、主力産業の来年の業況についてこのように展望した。電気電子業界に対して、証券研究委員は「スマートフォンを代替する商品がなく、発光ダイオード(LED)と超高精細(UHD)TVなどで中国企業の成長速度が速い」とし、業績不振が来年まで続くと予想している。何よりもプレミアムスマートフォンの需要が急激に減少しているのが不安要因である。
自動車の場合、現代・起亜自動車の来年の生産量は、前年よりそれぞれ3.1%と5.3%増えると予想されていますが、中国市場のパフォーマンスが不安要因として作用することが予想されている。造船産業も世界的な景気回復が予想より遅れている上、円安に伴う日本企業の価格競争力の回復などで、今年より良くなるのは考えにくいと専門家は予測した。鉄鋼産業の場合、中国を含めた来年度のグローバル消費増加率の予測値が3.3%で、最近2.0%に下方調整されるなど、なかなか業況改善が行われないものと見込まれている。
イ対外政策研究院長は「欧州実体経済の微弱な回復傾向と日本のアベノミクスの不透明な波及効果、中国の内需成長の弱体化などの要因に、徹底的に備えなければならない」と指摘した。
【記事】
http://economy.hankooki.com/lpage/industry/201410/e20141022173332120170.htm