現代重工業は、創業以来最大の試練を迎えた。第3四半期の業績集計結果で四半期の営業損失が、2兆ウォンに迫っている。今年に入って3期連続の赤字である。累積赤字は3兆ウォンを超えた。
なぜこのように奈落に落ちたのだろうか。始まりは3年前の欧州財政危機だった。ギリシャなどの大型船主が集まっているヨーロッパがグラグラしたことで、船舶の発注が激減した。この時、低価格の受注を前面に押し出してきたのが中国であった。中国の造船会社は、中国政府の支援金を背負って、ヨーロッパの船主を攻略し始めた。
通常大型船舶一隻を造るのに2年以上かかる。特に船舶建造資金は、数兆ウォンに達する巨額である場合が多く、船主が自己資金でこれを全てカバーすることは殆どない。船主は、このため船舶を発注する前に、長期資金の調達計画を用意する。この時、金融支援が必要になる。財政危機でヨーロッパの金融市場がふさがった状況で、中国政府はヨーロッパの船主の資金源の役割を果たしたのだ。実際に中国は2009年2月、「朝鮮の工業調整と振興計画」を発表し、中国の銀行、中国輸出入銀行などの国策金融機関を動員し、船舶金融を支援した。
現代重工業の関係者は「中国の金融支援を背負って、中国の造船会社が受注を増やした」とし「これに中国の低価格攻勢が加わって被害を受けた」と述べた。今年9月末現在の中国の市場シェアは、42.8%、韓国のシェアは27.4%にとどまり、15.4%pの差に広がった。
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