大韓航空「ナッツリターン」事件を捜査している検察は、KE086便の航空機のブラックボックスの分析に着手した。
14日、検察と大韓航空によると、事件を捜査中のソウル西部地検刑事5部は、ランプリターン(飛行機が搭乗ゲートに戻ること)事態が起きる当時の飛行機に搭載されていたブラックボックスを12日に回収して外部機関に復元を依頼した。
航空機のブラックボックスには、操縦室音声記録装置(CVR)と飛行記録装置(FDR)の2つがある。操縦室音声記録装置には、当時のコックピットでやり取りされた会話の内容が、飛行記録装置には、運航軌跡、時間などの関連データが記録されて各種の航空機事故が発生したときの原因を究明してくれる重要な証拠資料となる。問題は、操縦室音声記録装置が2時間ごとに録音記録を消去し、新たに上書きするように設計されており、ランプリターン当時の状況が復元することができるかどうかだ。さらに、KE086便は「ナッツリターン」の事態後すぐに、次のフライトスケジュールのために離陸しており、検察は、捜査着手後、三日後にブラックボックスを回収することができた。
検察は、ブラックボックスが正常に復元されれば、データ分析を通してチョ前大韓航空副社長の疑いを相当部分究明することができるものと期待している。
大韓航空の関係者は「通常の航空機事故の場合、ブラックボックスが自動停止して事故当時の状況を比較的容易に復元することができますが、今回の事案は、少し違っており、内部的には復元が難しいという雰囲気が支配的だ」と伝えた。
【記事】
http://www.yonhapnews.co.kr/society/2014/12/14/0701000000AKR20141214037500004.HTML?template=2087