24日、「ナッツリターン」事件を捜査中のソウル西部地検刑事5部は、チョ前大韓航空副社長(40)の事前拘束令状を請求した。
検察は、今回の事件が発生した直後に、従業員に最初の状況報告を削除するように指示するなど、事件の隠蔽・縮小を主導して事務長に「会社に長く通えないでしょう」という趣旨で脅迫した疑い(証拠隠滅・強要)で大韓航空客室乗務本部の常務にも事前拘束令状を請求した。
検察によると、チョ前副社長は去る5日、大韓航空KE086便ファーストクラスでナッツのサービスが気に入らないという理由で、乗組員と事務長を相手に暴言・暴行をしてランプリターン(航空機を搭乗ゲートに戻すこと)を指示、事務長を強制的に降りるようにした疑惑を受けている。
検察は、航空保安法上の航空機の航路変更、航空機の安全運航阻害暴行と刑法上の強要、業務妨害など合計4つの容疑を適用することにした。検察は、機内で起こる犯罪に対して、司法警察権を行使することができる特別司法警察官に規定されている乗組員と事務長を暴行したことについて、航空機の安全運航阻害暴行罪を適用した。また検察は、チョ前副社長が当時、直接機長にランプリターンをするように指示はしなかったが、事務長が機長に要求をしたのは、チョ前副社長によるものだと判断した。
チョ前副社長と常務の拘束前被疑者尋問(令状実質審査)は、30日午前10時30分西部地裁で開かれる。
【記事】
http://www.yonhapnews.co.kr/society/2014/12/24/0701000000AKR20141224062052004.HTML?template=2085