今年、韓国と自由貿易協定(FTA)を締結したり、協定が発効された国は5カ国である。去る2日、国会批准を終えた韓国-カナダFTAが来年1月から発効される予定だ。中国とのFTAは11月10日、対ニュージーランドFTAは11月15日、対ベトナムFTAは今月10日、今月2日に国会で批准されたされたオーストラリアFTAはすでに12日から発効された状態だ。これにより、経済協力開発機構(OECD)34加盟国のうち、韓国とFTAを締結していない国は、日本、メキシコ、イスラエルの3カ国だけになった。
自他共に認める「FTA伝道師」と呼ばれるハン・ドクス韓国貿易協会長の主張は「韓国が輸出を増やし市場を広げるには、可能な限り多くの国とFTAを締結しなければならない」である。また、新たな技術革新を呼び起こして、失われた成長を回復するためには、FTAを超えて、今多国間の自由貿易協定である環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉に力を集中しなければならないというのが彼の主張である。
最近会ったハン会長は「韓国がTPPに参加しなければ、私たちの経済に致命的な結果をもたらすだろう」と強調した。TPPはメガFTAだ。 参加は選択ではなく必須だ。 TPPは、アメリカと日本、ニュージーランド、シンガポール、チリ、ブルネイ、オーストラリア、ペルー、ベトナム、マレーシア、メキシコ、カナダなど12カ国が参加する高い開放レベルの多国間FTAなのだ。
彼は「12カ国のTPP交渉参加国の貿易規模は9兆ドル超えており、この中で韓国の部品など中間財の需要が2兆ドルを超える」とし「韓国と中間財の輸出で競争している日本だけがTPPに入り、私達が参加しないと、このような部品の需要がすべて日本に移ってしまうだろう」と懸念した。
【記事】
http://www.asiae.co.kr/news/view.htm?sec=it99&idxno=2014122909240467180