日本人たちの年末風景は似ている。年末をどのように送るのかと尋ねられれば、ほとんどがこのように答える。毎年12月31日の夜、TVがある家庭の半分がチャンネルをNHKに合わせて、長年「国民番組」の座を占めてきた「紅白歌合戰」を見る。午後7時15分に始まって午後11時45分まで続くこの番組は、歌手など芸能人らが男女でチームを組んで歌合戦を繰り広げる形式で行われる。「紅白」の前に「国民番組」という名称がつくのは、他のどんな放送もかなわない高視聴率も一役買っている。
この番組に出演できただけで、すでに成功を認定されたことになるのだ。日本の主要な新聞はもちろん、他の民放まで放送開始数週間前から「紅白」に出演する歌手などについて報道する。
日本の最高の芸能人たちが繰り広げるこの祭りには、ずば抜けた歌唱力を誇る韓国の歌手たちも数多く出演したことがある。特に「韓流」がブームとなった2000年代に入って韓国の歌手の「紅白」出演は極めて当たり前のことになった。キム・ヨンジャ(2001年)、ボア(2002~2007年)、東方神起(2008〜2009年)など韓国歌手らは、2001年から2009年までの9年連続「紅白」の舞台に上がった。2011年には東方神起、少女時代、KARAなど計3チームが出演した。日本の地であらゆる差別の中で、悲しい生活をしてきた在日同胞と日本在住の韓国人などは、韓国芸能人が出ている「紅白」を見ながら満足げな年末を送っていた。
しかし、3年前から「紅白」の姿が変わった。韓国芸能人の顔を見ることができなくなったのである。2014年12月31日に放送される第65回「紅白」の出演歌手51人(グループを含む)の中で、韓国の歌手は見られなかった。韓国と日本の関係が急激に悪化し始めた2012年以来、3年連続でこのようなことが起きている。
【記事】
http://news.khan.co.kr/kh_news/khan_art_view.html?artid=201412312022475&code=990100