鄭夢九現代自動車グループ会長が2018年までに、今後4年間で80兆7000億ウォン(約8兆7531億円)の大規模な投資計画を発表した。今まで過去最大だった昨年の14兆9000億ウォンよりも年間35%以上増えた金額だ。困難な時ほど積極的な投資を実施し、将来の競争力を確保する企業家精神を見せる事例だ。
今、世界経済の現場では、「第三次産業革命」と呼ばれるほどの急激な変化が起きている。6日、アメリカラスベガスで3500以上の企業が参加して開幕した「国際電子製品博覧会(CES)」で最も注目を集めたのは、スマートカー、ドローン、3Dプリンタ、モノのインターネット(IoT)のような先端融合製品である。英国のフィナンシャル・タイムズは、CES 2015特集記事で「もう、CESは家電ショーではなく車電ショー」として自動車を最初に紹介した。
自動車が地理と音声を認識して、自動的に走行するスーパーコンピュータになり、すべての物事がインターネットに接続される日がすぐにやってくるのだ。現代自動車の競争相手は、アメリカの自動車会社GMではなく、Googleという展望が出てくるほど世の中は急速に変化している。わずか17年前、インターネット検索会社として出発したGoogleは、ドライバーなしでコンピュータで動く車を作って試験運行中であり、2017年には販売を開始する予定である。
困難な時ほど馬鹿力で投資してきた企業家精神は、危機の解決策になることができる。新しい市場と分野を開拓し、高付加価値産業に変身することが生きる道である。「おい、やってみたか?」のチャレンジ精神で不確実な経営環境を正面突破してこそ、未来は拓かれる。今回の現代自動車の先導的な発表が呼び水になることを期待している。
【記事】
http://news.donga.com/3/04/20150108/68969080/1