サムスン電子が、2009年以来、6年連続で世界の業務用ディスプレイ市場で1位を占める見通しである。業務用ディスプレイ(LFD、large format display)とは、空港、鉄道などの公共施設に設置される大型の屋外看板をはじめ、学校で使用される電子黒板などを合わせた概念である。
18日、市場調査会社のディスプレイサーチによると、昨年第3四半期までサムスン電子は、LFD市場で市場シェア28%で1位を占めた。2位は日本のNEC(10%)、3位はLG電子(7%)、4位はシャープ(3%)、5位はパナソニック(2%)であった。サムスン電子のシェアは、2位〜5位の合算シェア(22%)よりも高い。また、第4四半期のシェアは確定してはいないが、(サムスンとの)格差が広がり、1位が有力である。
サムスン電子、LG電子などの主要企業は、昨年上半期以降PDP(プラズマディスプレイパネル)の生産を中断して、業務用ディスプレイ市場でもLCD(液晶表示装置)に注力している。実際、昨年第3四半期の業務用ディスプレイの出荷台数は、前年比16%増加したが、このうちPDPパネルは、殆ど無かったという分析である。
ディスプレイサーチ上級研究員は「年末のTVメーカーの割引キャンペーンにより、業務用ディスプレイメーカーも値下げ圧力を受けた」とし「特にこの傾向は、B2B取引の中心である60型以上の大画面製品群で多く見られた」と分析した。
【記事】
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