菅直人元日本国首相は、2011年に想像することもなかった国家的災害の真ん中に立っていた。福島に押し寄せてきた津波と原発崩壊事故は、文字通り災害であり、4年が過ぎた今でも日本では、その爆風の中にある。当時首相で事故処理を指揮した彼は、その年の8月に首相を辞任した。彼は、今でも衆議院議員として日本の政治に携わっている。
以来、「反原発の伝道師」となった彼は、月城原発1号機の再稼働などの問題で疲弊している韓国を訪問した。新政治民主連合脱核委員会と環境運動連合などの招待で訪韓した菅直人元首相は19日、国会でムン・ジェイン新政治民主連合の代表と面談をして、韓国の原発政策に懸念の声を伝えた。
「オーマイニュース」とのインタビューは、彼が3日間の訪韓日程を終えて、日本に戻る最後の日程だった。講演とインタビューで彼が投げかけるメッセージは一貫して明確だった。「原発は安全ではなく、安くもない」ということだ。また、地震や津波などの自然災害でなくても「原発の危険性は消えない」ということ「人のミスによる事故は防止出来ない」ということだ。また、彼は韓国の原発が集中している東南地域(慶州、蔚山、釜山)で事故が発生した場合「福島よりも数十倍の被害が発生することがある」という点を数回強調した。
〜中略(インタビュー全文)〜
「最近の(日本の)世論調査の結果、国民の70%が脱原発を希望すると答えている。しかし、現政府と国会議員の多数の意見はそうではないようだ。むしろ原発を推進しようとしている。事故後に行われた選挙で原発問題が争点とされていないからだ。つまり、経済が選挙の争点に浮上し、原発をめぐる国民の認識が政界に反映されなかった。(現役政治家として)このような状況をどのようにかして変えたいと思っている」
【記事】
http://www.ohmynews.com/NWS_Web/View/at_pg.aspx?CNTN_CD=A0002091288&PAGE_CD=ET000&BLCK_NO=1&CMPT_CD=T0000
政治家として終わった人
2012年2月9日、定期点検中だった1号機において外部電源が停止、非常用ディーゼル発電機も作動しない全電 源喪失事故が発生,事故発生が翌月の3月12日まで隠蔽されていた.
2013年、複数の原子力発電所で使用された制御ケーブルの試験成績が偽造されていた.
2014年8月25日、稼働中だった古里・新古里の5基のうち1基が、蒸気を冷却する海水の取り入れ口から豪雨に より雨水が大量に流入したため停止した。また、古里・新古里原子力発電所の運転を操作する施設が、地 下の配電盤が豪雨により水に漬かったため同日16時から翌日15時頃まで約23時間停電し、その間機能をほ ぼ失った。
2014年12月26日午後5時ごろ、新古里原発3号機建設工事現場でガス漏れ事故が発生し、現場の安全管理担当 者3人が死亡した。