24日と25日、ソウル都心はデモで混雑した。平日だった24日には、民主労総がソウル市庁前のソウル広場で労働改革に反対するゼネスト大会を開いた後、予定経路を逸脱して行進し、仕事帰りの市民が不便を体験した。週末の25日には、全国公務員労働組合と全国教職員労働組合がそれぞれソウル駅と西大門独立公園で公務員年金改革に反対する事前集会を開いた後、民主労総集会から再び行進をしたせいで、交通渋滞が起きた。
25日夕方、光化門広場で開かれた、いわゆる「セウォル号追悼」の参加者数は2300人(警察推算)に過ぎなかった。一週間前に比べて4分の1に減少し、それも公務員年金改革集会に参加した民主労総の組合員が相当数いた。民主労総は、 国民の関心が冷めたセウォル号追悼の代わりに公務員年金改革反対を口実として、デモを続ける可能性が高い。
与野党の公務員年金改革の期限は、来月2日である。民主労総は5月1日、大規模なメーデー集会を開き、セウォル号に関連する団体と連帯して徹夜集会をしながら、公務員年金改革案を自分たちの意のままに合意するように国会に圧力をかける計画だ。しかし、与野党がどのように合意をしたとしても、これらの反対デモは5月中続くものと見られているのである。
民主労総が守ろうとするのは、弱者の権利ではない。大企業と公企業正規職労働者と公務員の既得権である。青年層の失業率が史上最高水準になっており、青年層が羨望する仕事は、全て民主労総傘下の大企業と公企業、公務員職である。
正規職の半分にもならない賃金を受けとる非正規職の労働者、公務員年金の半分しか受け取れなくて、血税を公務員年金に注がなければならない国民年金の受給者は、民主労総のストライキに同意することは出来ない。
24日の民主労総のゼネストは、全体組合員の6%未満しか参加していない。内部でも大きな支持を受けていない民主労総のストライキを多数の国民が支持したいと思うだろうか?
一言:タイトルは原文記事のままです。
【記事】
http://news.donga.com/3/04/20150426/70925078/1
韓国政府も大企業中心政治、民主労総も大企業、公企業正規職労働者と公務員を中心とした活動。
韓国の政治、経済は大企業を中心に回っている。大企業がコケたら皆コケる。
一般国民を助けてくれる政府、組合もない。自殺率が高いのも頷ける。