原油価格の下落と世界的な景気低迷の持続で道内造船業界全体が不況の沼に陥っている。STX海洋造船と城東(ソンドン)海洋造船が債権団自律協約後、数年間の不振が続いている。また、昨年からは国内2・3位の大型造船会社である大宇造船海洋とサムスン重工業も受注と売上高を牽引してきた海洋プラントで困難を経験している。
今年に入って原油価格が急落し、海洋プラントはもちろんのこと、高付加価値の船舶も受注が急に切れて、新造船の価格も下がり、今後の見通しが不透明な状態だ。ここにタンカー・コンテナ船等の商船で、円安による価格競争力を武器にした日本と低価格受注に乗り出している中国の執拗な追撃で脅威を受けている。
実際、大宇造船海洋は、過去2012年から昨年までの3年間、受注目標100%を達成したが、今年に入って8日現在、大型コンテナ船など商船23隻を契約して受注額35億4000万ドルを記録したが、これは、昨年の受注額149億ドルの23.8%に過ぎないのである。サムスン重工業も2012年に96億ドル、2013年133億ドルで受注額が増加したが、昨年は73億ドル(海洋プラントの受注不振)で45%減少したのに続き、今年も商船を中心に29億ドルの受注となっている。
両社の受注が激減したのは、売上高の約半分を占めるほど比重が大きかった海洋プラントの受注が皆無となったからである。これは、オイルメジャーが原油価格の下落によって、海洋プラントの発注を中断したことによるものである。
専門家は「原油価格が低くなり、海洋プラントが萎縮した状況である」とし「(原油価格が)1バレル90ドル以上で安定して初めて、石油メジャーが深海底の開発を継続する筈だが、しばらくは原油価格がそのレベルになるとは思われない。今年は新規発注が無いものと見られる」と述べた。
両社は、海洋プラントの空席を液化天然ガス(LNG)運搬船やタンカー、超大型コンテナ船など商船で埋めようとしているが、限界は避けられず、困難な一年になると関連業界では予想している。
【記事】
http://www.knnews.co.kr/news/articleView.php?idxno=1150028
韓国の造船大手3社は見掛け倒しだよ。詳細の設計と建造能力は世界トップクラスでも、LNG船などの高付加価値船舶は、一番重要な基本設計をいつも欧州や北米の先進エンジニアリング会社に頼んでる。エンジニアリング業界に携わっている人なら誰もが知っている話だそうだ。それに核心部分のパーツはすべて日本からの輸入品だろ。
ドンガラだけだから、利益は少ないはずだろう。
ファウンドリ企業なんて言葉もあるし、それを造船でやっているのかもしれん。
ただ、韓国勢の大手のうち、STXは業績不振で上場廃止にまで追い込まれたし、
大宇造船は一時期売却の話が持ち上がっていたり、正直景気は悪いだろう。
もっとも、それは日本も中国も同じで造船業界はリーマンショック後からずっと不景気。