【中国株式市場の急落で消費心理萎縮】
「6月の売上高が、国内と輸出を合わせて前年同期比で20%ほど減りました。前月との比較では、半分以上減ったし、最近では、注文がほとんど消えてしまいました。このような状況が続けば、従業員を減らす他ないでしょう」自動車用スプリングを生産し、中国に輸出する釜山の会社の営業部門の従業員は、減員を心配しながら言葉を濁した。
自動車用内装材を製造輸出する大邱の会社も今年上半期の主要取引先である現代起亜自動車の納品量が大幅に減り、売上高が前年同期に比べて30%ほど落ちた。会社側は「7月に入ってから国内向けの注文だけでなく、中国向けの輸出相談もほとんど行われていない」と明らかにした。韓国の貿易相手国1位の中国の株式市場が乱高下するなど、経済が不安定となった。中国人の消費が減り、韓国企業の輸出にも悪影響が出るだろうと中小企業が神経を尖らせている。
最近、ダウ・ジョーンズは、中国自動車工業協会が6月に中国の自動車販売は、前年比で2.3%下落したことを発表したと報じた。ブルームバーグも、中国自動車工業協会が今年の自動車販売増加率を7%から3%に下方修正したというニュースを伝えた。これらメディアは、中国の株式市場の急落が消費者心理を萎縮させ、自動車の販売率の低下に繋がっているという分析を出した。
実際、現代起亜自動車は最近、中国市場で苦戦している。現代自動車中国工場の6月の販売台数が前年同期比で30.8%も減少し、起亜自動車も同期間に販売量が26.5%減少した。これに伴って、中国市場に進出した韓国の中小自動車部品メーカーはもちろん、韓国で自動車部品を作って中国に輸出する中小メーカーも下半期に入って、中国内需市場の低迷がこれ以上険しくならないか心配が尽きない。
このような懸念は、中国市場への依存度が高い電子業界も同様である。慶北亀尾(クミ)の国家産業団地に入居したサムスン電子の協力企業も中国の携帯電話市場が飽和状態に達したという分析に神経を尖らせている。今年上半期、中国市場で中国家電メーカーシャオミのスマートフォン販売台数が前四半期に比べて小幅減少した上、サムスン電子も、中国で第2四半期のスマートフォンの販売が第1四半期より減少したことに注目している。
商工会議所の調査チームシム・ギュチョン代理は「数年前からサムスン電子のスマートフォン工場がベトナム・中国・インドなどに出て行って、(韓国の)亀尾で生産されるスマートフォンの規模が昨年は3500万台程度に減った」とし「今年は内需と中国市場の全てが低迷して、協力企業の困難も増えるだろう」と残念がった。
一言:タイトルは、原文記事の通りです。
【記事】
http://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/700706.html