巨大市場であるブラジルの経済が混乱しており、韓国の輸出企業も打撃を受けている。
最近、国際格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が、ブラジルの信用格付けを投資不適格(BB+)に降格した。そして、私たちの企業(韓国企業)は、危機の溝が深まって販売量が急減するなど、非常灯がついた。
【ブラジルレアル安直撃】
13日、貿易協会によると、今年に入って7月までの対ブラジルの累積輸出額は38億5010万ドルで、前年比で29.5%減少した。特に、半導体(-41.4%)、フラットディスプレイ(-40.5%)、乗用車(-46.2%)、カラーTV(-48.3%)などの輸出額が大幅に減った。ブラジルの危機が表面化し始めた7月には、輸出の下落幅が大きくなった。ブラジルに現地生産工場のある企業は、それなりに事情が良いが、韓国や北米工場などで製品を生産してブラジルに輸出する企業の場合、価格競争力が低下して収益性が落ちる二重苦を経験している。
代表的なケースが起亜車だ。ウォン対比レアルの価値が1年前に比べて32%も急落して、8月の起亜自動車のブラジル内販売台数は1,018台にとどまり、昨年の同期間(4,693台)比で4分の1以下と急減した。
携帯電話・家電などで現地市場のシェアが高い企業も収益性の悪化という警告灯がついた。現地の貿易業界関係者は「一部の製品は、損害を甘受して販売しているという話も聞こえてくる」と伝えた。
【内需の萎縮と中国企業の低価格攻勢】
為替レートよりも大きな問題は、市場の萎縮である。ブラジル経済は、今年第1四半期(-0.7%)と第2四半期(-1.9%)連続でマイナス成長を記録したのである。ブラジル経済は、今年、年間2.5%のマイナス成長を記録するものと予想されている。中国企業の低価格攻勢も悩みの種だ。
韓国電子業界の関係者は「為替レートよりもブラジルの内需が萎縮している点に気を使っている」とし「生活家電・携帯電話・TVなどの現地シェアが高いので、内需萎縮による悪影響が避けられない」と述べた。
一言:タイトルは、原文記事の通りです。
【記事】
http://economy.hankooki.com/lpage/industry/201509/e20150913173732142400.htm